考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

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クリスティ・オッシントン地域センター訪問

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トロント調査旅行の一部。
The Christie Ossington Neighbourhood Centre(クリスティ・オッシントン地域センター)を訪問した記録である。

クリスティ・オッシントン地域センターは、トロントのダウンタウンからやや西、クリスティ通りとオッシントン通りが交叉する周辺の街区をフィールドとし、近隣地域の社会的包括に取り組むNPOである。なお近くには、コリアンタウンがある。

(真ん中のクリーム色の建物がセンターの拠点。)
写真 12-09-06 4 09 50


同センターは1994年に活動を開始。1997年に法人格を取得し、2002年に税制優遇の資格(チャリティ資格)を取得している。理事メンバーの多くは地域住民から選出されているとのことである。

同センターでは、ホームレスや移民への食事やシャワー、娯楽や相談等の無料提供を行う「ドロップイン プログラム」などを行っている。

(食事を取ったり、相談が出来るスペースの様子)
DSCF3051.jpg


私が特に関心を持ち、また丁寧に説明頂いた取り組みは、LOFTである。ここでは学校に行っていなかったり、移民の若者の支援を行っている。つまり、社会的に排除されている若者をエンパワーメントするためのプロジェクトである。興味深いのは、ここでは、芸術活動を一つの軸においていることだ。音楽やデザインなどのアートに取り組める場所と機材を無料で貸し出し、彼らの自己実現やキャリアアップの機会を提供している。

(部屋の壁にも、若者たちのアート作品が展示してあった。)
DSCF3059.jpg
DSCF3055.jpg


行った時も、スタジオで、数人の若者が録音の最中だった。

(地下の、奥の部屋がスタジオになっていました)
DSCF3061.jpg

なおこのセンターでは、プレイスメントという一種のインターンシップのような、実習のような仕組みで大学生をスタッフとして受け入れている。私が行った時も、そうしたスタッフが対応をしてくれた。彼女自身、大変な境遇のようで、センターに来る若者たちのよい姉貴分、といったところのようだった。


ホームページに2008年度の財務状況が載っていたので、そこから同センターの事業規模や事業環境を見てみる。

まず、総収入は2281830カナダドル(1カナダドル=80円で計算すれば、約1億8250万円程度)。
その総収入における、各種の収入源の割合だが、これはもう、圧倒的に、「市から」が76.8%とほとんどの割合を占めている。その次が「県から」であり、9.7%。そしてその次にやっと行政以外からの収入となり、「ユナイテッドウェイ※から」で6.0%となっている。
※ユナイテッドウェイは、日本でいう共同募金のような組織。


この収入源を、行政から、民間助成財団から、寄付(個人/企業)、事業収入の四種類に分けてみてみよう。

行政から…87.1%
民間助成財団から…9.9%
寄付…1.4%
事業収入…1.1%
(その他利子収入が0.4%)

となる。
行政からの収入のうち、どれくらいが補助金であり、どれくらいが業務委託といった競争的な、事業収入に近い性質の資金なのかはわからない。
しかしながら、日本で言われるような、社会的企業とは全く異なった、完全市場でサービスの対価を得て活動するようなNPOではないことが分かる。

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