考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

生活保護受給世帯における外国人世帯の割合

Posted by sakunary on   0 comments   0 trackback

このニュース、ちょっと気になったので、詳しく元のデータを見てみることにしました。

2010年の生活保護世帯、外国人の被保護世帯は4万世帯で過去最多 - 厚労省

マイナビニュース  [2012/10/02]

厚生労働省が実施した2010年の生活保護被保護者全国一斉調査の基礎調査によると、同年7月1日時点での生活保護の被保護世帯は全国で136万1149世帯で、このうち外国人の被保護世帯は4万29世帯であったことが分かった。

厚生労働省 社会・援護局保護課によると、同省が把握している限りにおいて、同年7月1日時点での外国人の被保護世帯数は過去最多となった。

調査によると、外国人の被保護世帯の世帯主の国籍の内訳は韓国・朝鮮籍が2万7035世帯、フィリピン籍が4234世帯、中国籍が4018世帯、ブラジル籍が1455世帯、ベトナム籍が603世帯、アメリカ合衆国籍が110世帯、カンボジア籍が63世帯などとなっている。



元データは厚生労働省「被保護者調査」


生活保護受給世帯数と、外国人の生活保護受給世帯数について、2000年から2010年までの推移を以下に示す。


ぐらふ.003


はいっ。見事にぜんぜん増えていませんでした—。
まあ、控えめに言っても「微増」というぐらい。
全体的に受給者数が増えているにもかかわらず、外国人の受給者数はほとんど増えていないということは、それ以外の受給者が圧倒的に増えていることを意味しますので、受給者増の問題点は別のところにある、ということは明らかですね。

これで終わりにするのも何なので、ついでに、受給者における外国人の「割合」(パーセンテージ)も見てみることにしました。



ぐらふ2.004


棒グラフの長さで、一瞬「多い!?」とか思ってしまいそうですが、左側の目盛りをよく見てくださいね。
2010年でも3%いっていませんから…。

また、もっとも多い国籍である韓国/朝鮮籍の外国人の割合も分かるようにしてみました。
韓国/朝鮮籍の世帯の割合は一貫して減り続けており、それ以外の国籍の外国人の世帯が増え続けていることが分かります。

まとめますと、

生活保護受給者(世帯)における外国人(世帯)の割合は、ほとんど増えていない。

その内訳を見ると、韓国/朝鮮籍の世帯の割合が減り続ける一方、それ以外の国籍が増えている。

ということです。

冒頭の記事は、何が言いたかったのでしょうね。
ある一定の世論誘導をしたいがための、恣意的な報道の可能性があるかも知れませんね。

あるいはもしもこれが、厚生労働省が強くアピールしたことならば…何らかの政策的方向の誘導が念頭にあるのかもしれませんね。
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://sakunary.blog134.fc2.com/tb.php/115-155902ca