考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

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今年のゼミをふりかえって

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以下、今年の3回生に向けた、文章を転載。
誰も評価していなくても、私は今年のゼミの成果を高く評価しています。それを伝えたかった、文章です。

ーーーーーーーーーーー

(前略)
私は努力をしたからそれでいい、なんて思いません。世の中、結果が全てです。それで言うと今年のゼミの成果は、私としては十分、評価していいものだと考えています。

まず、研究内容としての成果です。どちらのグループも及第点をあげられるものです。ただそれが、この学部の仕組みでは評価されなかっただけです。

3回生で学術論文を仕上げてみる、というのは大変な作業だったと思います。しかしそれによって、「発見」や「創造」とは何かをみなさんは体感したのです。論文で何を書いたのか思い出して下さい。まず、新しいことを何か言うには、今まで言われてきたことが何かを調べ、整理しなければなりません。そのため「先行研究」を調べました。また、新しいことを言うには、独自に情報を集め、分析しなければなりません。そのためにインタビュー調査をしました。

地味で、細かい結果しか出せなかったと思っているかも知れませんが、科学とはそういうことの積み重ねなのです。そして、今回の結論は、皆さんがつくったこの世にない全く新しい「知識」であることは間違いないのです。新しい「世の中の見方」を、皆さんが世界に向かって提供したのです。この発見や創造の方法を理解し、自分のものとすることこそ、高等教育の「学ぶ力」=学力なのです。

ここからは私の自己満足になってしまいますが、両グループの成果は何とかして世に出したいと思っています。学内の学会誌であればすぐ載せられますが、できればクオリティの高い、学会の学会誌の論文として、や、単行本の一章として。皆さんの名前は必ずどこかに載せます。それぐらいの成果なんですから、自信を持って下さい。後は私がそれを、証明したいと思っています。

もう一つ。今回の、特におととい〜昨日のグループワークを見ていて、ああこれは私が想像していた以上に、皆さんが能力を上げているな、と実感しました。普通、あれだけの負荷がかかったら、空中分裂してもおかしくないぐらいのものですが、そこをぎりぎりの所で踏みとどまり成果を出したのは、ひとえに個々人の個性と、そしてグループとしての助け合いによって、乗り越えたためだと思います。一年間、というか10ヶ月足らずで人ってこんなに成長するんだなぁ、と、つくづく感心しました。教師冥利に尽きる経験をさせて頂きました。

「自分は何の役にも立たなかった」あるいは「私だけが頑張った」は、どちらも違うと思います。どちらにしても、自分はどんな役割を果たしたか。そして人からはどんな助けを得たか。を考えて下さい。どちらもあるはずです。そして、集団としてどのように成長したかをふりかえってください。日本人は良くも悪くも集団主義だと言われます。私は団体行動が苦手で協調性のない人間なので、集団主義も苦手な方なのですが、しかし、今回のみなさんのグループワークを見て、個人では出来ないことを集団で仕上げるチカラというものに、つくづく感心しました。集団として成長できることに喜びを感じ、それが出来る人間です、なんて面接で言えば、企業はよだれを垂らして喜ぶでしょうね…私自身は、企業の役に立つ人材を育てたいとは、これっぽっちも思っていませんが!ただ、自分でベストを尽くすけど、弱みも出して人と助け合える人になってほしいと思っているだけです。それこそが「生きる力」だと思うからです。

学ぶ力と生きる力を育てる場にしたい。
私はこの学部に着任以来、そんなゼミにしたい、と思いながら、なかなか毎年、思い通りに行きませんでした、それはひとえに、私の未熟さによるものでした。そのために、今までゼミ生に迷惑をかけてきたと、強く後悔しています(今年も、多少…)。しかし、昨年がひとつのいいかたちをつくり、そして今年のゼミは、私が理想としていたゼミの活動と成果であったと思います。間違いなく皆さんのおかげです。昨年も、そして今年のゼミも、大学を飛び出して、あっちに行ったりこっちに行ったり、時には海外にまで行ったりと、体力的にも金銭的にも負荷の強いゼミでした。にもかかわらず、最後まで放り投げずによくついてきて下さったと、とても感謝しています。
皆さんはどうかは分かりませんが、少なくとも私はとても楽しい一年でした。

今年のゼミで唯一出来なかったことは、今回の成果を応用し、今度は自分一人で「テーマを見つけ、それを追求する」面白さと成果の出し方を教えることです。それは普通、卒論で行うことです。(※注…3回生向けの文章なので)
(なんだかお別れするみたいですが、まだ1月までゼミはありますし、4回生ゼミも前半はきっちりやりますから、念のため。)
それではしばらくは切り替えて、就活を頑張って下さい。大学での勉強やゼミでのことは聞かれたら、自信を持って答えるように!

失礼します。

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