考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

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就活時期遅らせるのは誰得なの?

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GW目前となり、早い学生でぼちぼち、内定(内々定)をもらう者が出始めています。

少し遅れた話題で恐縮ですが、2年後、これが3ヶ月遅くなることが、決定しているとのことです。

安倍首相が経済3団体に就活解禁「大学3年生3月から」を正式要請 2年後の春から
2013.4.19 12:48 産経ニュース


これは実は、大学生にとっても、大学にとっても、あまりよいニュースではないのですね。

まず、現在の大学生の就活の時期とプロセスを確認しておきたいと思います。
2013年卒の就活生のスケジュールを、たまたまネットで検索して見つけたサイト、「就活の栞」さんから引用しておきます。

■3年生12月
・ナビサイトオープン、登録開始
・大学内の学内セミナー開始
・ナビサイト主催の合同企業説明会開始
・企業説明会開始

■3年1月
・企業説明会本格化
・エントリーシート(ES)提出
・選考(グループディスカッション、面接等)の開始

■3年生2月~3月
・エントリーシート(ES)の提出ラッシュ
・選考(グループディスカッション、1次~最終面接)

■4年生4月~7月
・選考(1次~最終面接)
・内定出し
・ES、選考継続

この後、夏採用・秋採用へと進みます。




このスケジュールが、3ヶ月ずつずれていきます。そうすると、どうなるか。

まず、就活が始まるのが3月からとすると、今だと一ヶ月後の年明けから本格化する感じなので、4月から本格化することに。そうなると4年生前期の授業が丸つぶれです。現在は早い学生で4月には内定(内々定)をもらえていたのが、それが2年後は、早くとも7月に。就活早く決まった学生がさあ授業復帰と思いきや、すぐに夏休みになるのです。

つまり、まだ今のスケジュールの方が、冬休みが就活を全力をする時期で、前期途中には、学生は、大学に戻ってくることがで来ていたのです。それが、前期が全部、つぶれることになる。

そして現在でも、前期の期間はずっと就活をしている学生が多いのに、今後は、早期に内定(内々定)がとれない学生は、夏休み〜後期もずっと就活することになり、卒論提出も危うくなります。下手をすると、4年生では勉学のみならず、何もできなくなる可能性があります。

それとも安倍首相は、これからの大学は3年間だけ教育し、後は就活支援しろ。それで学費は4年分とっていい、といってくれているのでしょうか。(それはそれで、本当にビジネス的には割り切る大学が出てきそうで怖いです…)

そもそも、就活の仕組み自体を変えないで、時期が遅い早いの議論をしても、まったくナンセンスなのです。
安倍さんが、日本の大学の制度と現状、そして現在の就活の状況を、どこまで理解していたのかわかりませんが、「就活時期が早くて大学がきちんと勉強させられない」ということだけを何となく聞いて、何となく遅めたのではないでしょうか。「木を見て森を見ず」に陥っていることに、早く気がついてほしいと思います。

今回の就活を遅らせることについては、企業サイドからも、優秀な人材が確保できなくなる、中小企業の採用活動期間が無くなるなどの懸念が出されているとか。では、今回の件はいったい、誰が喜ぶ話なのでしょうね…。
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