考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

カナダのファーストネイション

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Thunder Bay で開かれた、「Canadian Rural Revitalization Conference」に行ってきた。
カナダのローカルな研究大会に参加するのはこれが初めて。
また、地域経済・地域開発の専門でもないので、文脈や単語が分からず、英語力の低さもあいまって、理解度は決して高いものではありませんでした。それでも、刺激になったので、記録しておこうと思います。

初日は、ネイティブ・カナディアンの保護地区に行くエクスカーションがあり、「Fort William First Nation」(http://www.fwhp.ca/index.php)に行くツアーに参加しました。

フォート・ウィリアムの聖地、Mount McKay。
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マウンテン・ビンゴ。多目的施設ですが、ビンゴもしているみたい。
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かつてのネイティブカナディアン&アメリカンの地図。後から来た人間がこっからここまでがアメリカで、こっからがカナダ、って決めたから、アボリジニは無理矢理どちらに住むか決めさせられた。昔から漁をしていた島に行くのにも国境をまたぐため、その後は密漁状態になった、とのこと。写真 2013-10-24 14 12 02


上記の通り、英語のリスニング力不十分な上、歴史も知らないので、正直ほとんど理解できていないのですが…それでも興味深くて、カナダのアボリジニの歴史は、米国等とはずいぶん異なるようです。

入植者達は先住民と闘争・殺戮せずに、交渉したそうです。そこから、アボリジニ達の現在の政府との関係や、活性化の中身も特徴が現れているように思います。彼らは政府との関係を「協働」「合意」と言います。そして、活性化はまるで地方都市のように、工場を誘致し雇用を確保すると共に、住宅を供給したり教育施設をつくったりと、「まちづくり」に近いことを行っているのです。最近の取り組みでは、大規模太陽光農場をつくったそうです。


もちろん文化や自然(=アボリジニの聖地)の保護も行っているのですが、他国でよく見る「保護的」な施策とはちょっと異なる、自律性を持った取り組みであるように思いました。最終日に登壇された先住民のリーダーは、「ファーストネイションコミュニティを、ひとつの政府と認めて欲しい。我々は政府と対等な立場でネゴシエーション(交渉)をしたいのだ」という発言をされていました。これには驚きました。そこまでの展望をもって取り組んでおられるのかと。

また、社会的企業(中間支援団体)の役割も大きいようでした。
例えば、Nishnawbe Aski Development Fund(http://www.nadf.org/)では、アボリジニの起業家にファンドを提供したり事業開始のコンサルテーションを行っています。また、Fox High Impact Consulting( http://foxhighimpact.com/ )では、コミュニティ開発や政府との交渉について、コンサルテーションをしているようです。

ネイティブカナディアン保護地区にて、思い出した(聞き取れた)話で、政権が変わってコストカットのために、政府の出先機関の人員が減らされ、交渉をするためには遠くまで行かねばならなくなり不便というのもありました。どこの国でも一緒だなあと。

しかし、ネイティブカナディアン保護区に行くと聞いて、なんか観光化された居住区があって、帰りによく分からない工芸品を買わされるんだろ〜な〜と想像していた自分はまったく愚かでしたね。完全にステロタイプでした…。

機会があれば再訪して、理解を深めたいと思います。学生も連れてきたいけど、しかしちょっと遠いですね。

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