考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

カナダの地方の移民受け入れなど

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Canadian Rural Revitalization Conferenceから帰りました。今回のはカナダの完全ドメスティックな会議なので、文脈も分からない、英語も全然な自分が参加するのは、正直とてもハードルが高かったです。しかしながら今後につながるという意味では、有意義な機会になったのも事実です。
ひとつは、ローカルな文脈での、カナダの移民の受け入れについて理解が進んだことです。

ある報告では、今後もカナダでは移民が増えるが、それは主に大都市でのことで、現在でも地方(rural)では移民が増えているのは一部にとどまっており、今後もそのまま、という予測がなされていました。しかしながら地方では労働力不足が予想されるので、移民をひきつけるべきか、という議論がなされていました。

日本でも地方(特に過疎化の進んでいる地域)への、Uターン、Iターンをどう促すか、盛んに議論がされていますが、こちらではそれプラス、移民をどう促すかもセットで考えられているという印象を持ちました。しかしながら、日本では地方に行くほど、「よそ者」に対する地元の人のアレルギーも強く、それが移民であれば、なおさらではないでしょうか。そこで、出会った移民の支援団体の方に、「日本では移民の受け入れについて、積極的な人と反対派の人がいますが、カナダでは受け入れに消極的な人はいないのですか。」と聞いてみました。「いないわ。カナダはそもそもがマルチカルチャルで出来上がった国。多様性を受け入れる土壌が最初からあるのよ」と言われました。確かに今回の大会でも、移民を受け入れる前提で、どうやったらそれを積極的に行うことができるのかということに議論が集中していました。

そうした視点から、例えば、こんなのがあります。国のワーキンググループが発行している、小規模なコミュニティセンター向けの、移民受け入れマニュアルです。戦略的に移民を受け入れ、引き留める方法が書かれています。
写真 2013-10-27 10 07 59


また、話は変わりますが、ポスター発表していたメモリアル大学レスリーハリス地域政策・発展センターの取り組みが興味深かったので、書き留めておきます。
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上記の写真にあるように、まず、地域のキーパーソン(住民・行政・産業界・大学)を集めてワークショップを開催し、課題解決のためのアイデアを出し合う。そのアイデアに対し、レスリー大学はファンドを集めたり、ネットワーキングを行い、実現することで、地域の問題解決を図っているそうです。しかも、 www.yaffle.ca を見れば、そのプロセスが全て、ネット上にリソースとしてあがっています。

日本の大学でも、地域貢献とか地域参加型教育・研究に積極的になってきていますが、ここまでやっているところってあるんでしょうか。ファンドまでつけて、アーカイブもつくって。見習うべき点が多いです。

ただ英語はやっぱり、ついていけないことが多いので、勉強続けなきゃと強く思いました。参加者は白人率高くてローカルカナダはやはりこんな感じかと、とてもへこんでいたら、ディナーでは高齢の男の先生がエスコートして下さって、何人かの方とお話しできました。これもまたローカルカナダですね。親切な方は本当に多いです。

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