考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

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カナダの市民活動と市民運動(雑感)

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こちらの社会的企業(とその周辺)を調査する中で、感じるのは、市民運動的なムーブメントがベースにあると言うことだ。しかし、社会的企業も「社会を変えること」のひとつであり、それは、すなわち「運動」なのだという実感がこちらにいると、ある。

日本にいると、社会問題の市場的な解決が社会的企業であり、社会起業家による事業化やビジネスモデルが重要で、そのための社会的投資をどう呼び込むか、という議論が先行している気がする。そしてそれが北米の社会的企業のイメージから来ているようにも思われる。間違ってはいない。しかしそれがすべてではない。「木を見て森を見ず」でもある。

実はそれは日本に限ったことではなくて、ヨーロッパ系の学者は結構そういう色眼鏡で見ていて、実際そうしたステロタイプで北米を欧州と比較したり、批判したりしている。(まあ米国は本当にそうなのかもしれない。しかし北米と言った時には、カナダも入るので…)まあ、かく言う私も、そういう偏見を色濃く持って、こちらに来たのですが。

しかし、こちらで見聞きしたことは違ってた。以前投稿したターンアウト・トロントのように、社会起業家が社会運動家と同意義で考えられている。社会的企業は、コミュニティディベロップメントを行っている大規模NPOが促進している。日本の地域福祉業界ではすっかり廃れた、アレンスキーモデルのコミュニティオーガナイジングも健在だ。社会的投資を議論する土壌として、寄付活動が日常生活にあたりまえにある。

こちらでは、社会的企業は、市民セクターの中での、エッジでもあり、トレンドでもある。非営利組織の一収入部門としても期待されているし、また社会変革の一翼を担う新たな主体としても期待されている。しかし、いずれにしても、それらはこれまでに蓄積された、市民社会の伝統から生まれたものであるし、それから逸脱したものではない、と考えている。日本でも同じ事が言えるのだろう。

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