考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

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ISTR初日:サービスラーニングの分科会に参加

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イスタンブールでのISTR(International Society for Third Sector Research)の初日。

本日参加した分科会で刺激だったのはサービスラーニングの分科会である。「サードセクターはサービスラーニングにどのように関わるのか?」というテーマで、アメリカ、エジプト、アイルランドの研究者がそれぞれに研究発表をした。

最初にチェアであるアメリカの著名なサービスラーニングの研究者(R. Bringle)から、概念の整理があった。
ただのボランティアではなく構造的な学びであることや、ボランティアとインターンシップの間に位置することなど、すでに日本でもよく聞く定義の話だったが、その中でシティズンシップ教育を強調していたのは意外だった。Serving to learn, learning to serve.とのこと。

また、アメリカの報告者からはサービスラーニングだけでなく、インターンシップやボランティアを含めた多様な形での学生の地域参加(NPO参加)が、NPOや学生本人に与えている影響についての調査報告があった。やもすると日本ではインターンならばインターン、ボランティアならばボランティアと分けて考えがちであるが、受け入れるNPOの側からすれば学生は学生だし、また学生の側も地域参加型学習という点では同じなので、すべて一緒にその成果を評価するというのはアリかもしれないなと思った。結果としてNPOは資金の節約になった(無償の人材なので)り学生が組織にエナジーを与えてくれたという意見が多かった。また、ボランティアとして学生が定着した組織は3分の2以上であり、それらの活動が単発的ではなく継続的な活動につながっていることが伺われた。

アメリカの研究者が強調していたのは、サービスラーニングがintentionality とcomplexityを増すことによって、単純な配置(placements)から連携(partnership)モデルへと移ると言うこと。さらにはMultifaceted Strategic Partnershipに展開するとのことだったが、概念モデルなのでその移行を測るクライテリアがハッキリせず、よくは分からず。ただ、単純な配置と連携を分けて考えるというのは学生の地域派遣を考える上では有用かと思った。

さらに、彼女は「Power of coffee」という言い回しで、face to faceの相互行為が学生の成長に与える影響について述べていた。もちろんcoffeeはteaでもalcoholでもよいわけであるが、なかなかうまい言い回しだなと。大学がマス教育中心である以上、学生が個別得難い学習経験を持てる場はキャンパス外にしかないのかもしれない。

おまけ。アメリカでは高等教育向けにこういうサービスラーニングのガイドブックもあるそうだ。

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