考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

スポンサーサイト

Posted by sakunary on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

学生の「就活事後感想」から思うこと

Posted by sakunary on   0 comments   0 trackback

今日はゼミの前期最終回。
おべんきょうはせずに、オプショナルな感じで、就活終わった4回生に、これから就活を行う(であろう)3回生がいろいろ聞く会、をしました。

相変わらずの就職氷河期と言われた今年ですが、とりあえず決まったゼミ生がだいぶ増えてきたので安心です。

まあその4回生たちがして下さった話ですが、これが中々面白い。
何が面白いって、「それって俺が、就活する前に指摘してたことばっかじゃん。」って感じなんです。

例えば、

大企業ばっかり受けても決まらないし、それだけが企業を選ぶ軸じゃないよ。
自己PRはもっと自分を素直に表現したら?
資格とか語学とかがんばってもあんまり意味ないよ。
何をがんばったかでなくて、それで自分がどうなったかを説明しないと自己PRになんないよ。

…とかとか。

意地悪をして、「それって就活前に私が言ってたときは、どう思ったの?」と聞いてみました(笑)。
そしたら、

「その時は斜に構えてました。」
「やっぱり経験者に言われると違いますよ。」

だそうです。

まあそれは授業でもそうで、同じ内容でも、私が言うのと、当事者をゲストスピーカーで呼んできて話してもらうのでは、まったく学生の反応違いますからね…。ある意味、仕方ない。

しかしそれとは別で、思ったのは、こちら側がそれらしい「答え」を持っていたとしても、何でもそうですが、それを上から目線で押しつけても聞かないんだなぁ、ということ。
おそらく人間、一足飛びには理解が追い着かない。ぜんぜんココロに響かなかったり、「そうは言っても…。」と反発心も出てくるのかと。

とにかく第一には、その人目線に寄り添うしかないんですね。何の指導でも。

例えば、学生がこんな話をしていました。
最初、企業研究も完璧にして、自己PRも暗記して、それで面接に臨んだけど、面接官の反応は思わしくなかった。
しかし、しどろもどろでもいいから、自分の言葉で話すようにしてから反応が良くなった。
例えば質問されたことに適当に答えるより、「分からないので勉強しておきマース」と明るく応えた方が有利だった。

それを聞いて、私が思ったのは(上記の「それみたことか」という話もそうなのですが)、実は「カンペを完璧に暗記して望む」というプロセスも重要なのではないか、ということでした。

というのも、私も海外学会での発表で経験があることだからです。

海外での英語の発表、最初はもう、経験無いですから(英語なんて日常会話レベルでも不安ですから)、途中に入れる冗談までも書いてある読み原稿を作って、何度か練習して、本番でもそれをそのまま読むしかないのです。
最初はもう、最後までプレゼンをやり遂げただけで達成感があるわけですが、何度かそれを繰り返していると、反応が悪いことが気になってくるのです。
で、ある程度場馴れしたら、原稿棒読みから離脱してプレゼンするしかない、と思う時期が来るわけです。で、それで反応がぐっと良くなる。やったー、と手応えを感じるわけです。

結局、自分のスキルもありますが、プレゼンをある程度、型どおり(原稿棒読み)でやってみないと、聴衆の反応とか、他の人のプレゼンの上手なところとか、どこをどう工夫したらいいのか、分からないわけです。まずはその、第一ステップを踏むことが大事かなと思います。

だから、話は就活に戻りますが、学生には最初は練習用の捨て面接をエントリーして、原稿つくって練習しろと言いたい。面接は自己プレゼン。練習もせずに、いきなり本命の面接から入るな、と。

もちろん採用活動をコスト掛けて必死でされている企業さんには、大変失礼な話なのは承知しています。しかし、今の新卒一斉採用の慣習の中では、学生の生存戦略としては、そうせざるを得ません。
誰だって最初は下手くそなんだし、本番でしか身に付かないものもある。だから、国際学会の例でいれば、最初は日本人とかアジア人の多い国際学会で発表して、度胸とプレゼンスタイルを身につけるに限るのです。

毎年毎年、同じような学生の姿(最初は大企業指向強かったりとか)を見ると、どうしても「でもね…」と言いたくなってしまいます。
しかし本人にとっては「初めて」のことなわけで、それにどこまで寄り添えるのか。う~ん、ある意味、指導する側にとってもこれは、けっこう試練な感じです。



おまけ。
今日聞いて面白かった話を、覚えている限り列挙します。就活生必見!!(笑)

Q: 圧迫面接はあったか。
A: 最終面接近づくと、圧迫面接とまで行かなくても、面接官は愛想いいばかりではなくなる。役員はすごい年上だし、緊張する。それでもこちらはニコニコ、ハーイと乗り切らなければ。とにかく印象勝負!
 →(桜井コメント)一次面接なんてまだお客さんだから、「気持ちよく落とされる」ために面接官は愛想いい。上にあがるにしたがって、本当に採る面接になるから、そりゃあ、真剣勝負になる。いい印象、というのは、要は普通に仕事をした場合に気持ちいい相手かどうかを観てるということ。

Q: 「服装自由」にはどう対処したらいいのか。スーツの方がいいのか。
A: 普段着では行かない方がいい。スーツの人もいる。こぎれいな格好をしておけば間違いない。
 →(桜井コメント)「自由」の意図を読み取る。アパレルならおしゃれかどうかを見たかったりするだろうし、要はTPOを理解できる人かどうかを見られている。(世の中出るとそんなことは常識だとおもふ。)

Q: スマートフォンにした方がいいか。
A: 別に。ただ説明会に行かないと採用に入れない企業もあるから、エントリー期限の直前からパソコンの前に座らなければいけない。
→(桜井感想)こういう疑問っていつの時代もある。私の学生時代には「パソコンを買った方がいいか」でした。

Q: インターンシップには行った方がいいか
A: まれに採用直結型のものもあるが、ほとんどは関係ない。気になる企業があったら行ったらいいが、漫然と行くぐらいなら、別の時間の使い方をして、自己PRで話せる内容を増やした方がいい。
→(桜井コメント)日本の企業のインターンシップは、オープンキャンパスと一緒です。物見遊山。

Q: 語学/資格/学業の影響は?
A: 語学…使いこなせないレベルならばESに書かない方がまし(逆につっこまれた時不利になる)。資格…特別な資格なら面接の小ネタにもなるが、ありふれたものはほとんど評価されなかったように思う。学業…ゼミでがんばったことも面接で話せたのでよかった。
 →(桜井コメント)ゼミの話をしたってのはひとりだけでした。でも、「いいね!」

Q: 「何か質問ありますか」と逆質問されたときは?
A: 会社の事業内容を聞くに限る。ここはホームページでこう書いてありましたが、どうなんですか?と。自分が勉強しているというアピールにもなる。面接官も話したい人が多いから、印象いいと思う。
→(桜井コメント)まさにキラークエスチョン!別にその内容でなくてもいいと思いますが、要は水商売の接遇のコツといっしょやなーと思ったりしました。

----------
補足(2011/7/26)。

「友達と就活始めてからは、やはりライバル同士でもあるのでなかなか話せなかった。でもあるとき、自分が就活で苦労をしている話をしたら、スッと楽になった。」
「お昼にメールとかツイッターで呼びかけると、誰かはいる(大坂とかに)。一緒にご飯を食べると気晴らしになる。」

…友達はだいじですね。
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://sakunary.blog134.fc2.com/tb.php/72-a200a44c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。