考えるイヌ〜桜井政成研究室〜

研究メモ、ゼミなどの教育活動、その他関心事など。

新年のご挨拶

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あけましておめでとうございます。

お陰様で我が家では変わりなく穏やかな年明けを迎えました。
しかしもちろん、だからといって、気持ちも穏やかに迎えられたわけではありません。

被災地、そして日本の復興に向けては課題山積。
震災前、福島県の人口は約200万人だったそうですが、15万7千人もの方が避難生活をおくられているとのことです(うち、県外は6万1千人)。(福島民友ニュースより

放射能汚染は現在でも(人為的に)絶賛拡散中で、全国で安心な市民生活が脅かされ続けています。
安閑としてはいられない年明けです。

暗澹たる気持ちになることは多いのですが、希望的観測もありつつ、そうは言いたくはありません。
「希望」と言えば、甚大な被害があった釜石で、震災前に東京大学が調査していたのが「希望学プロジェクト」でした。
玄田先生の『希望のつくり方』(岩波新書)では、希望を持っている人は、高い確率で、その希望に向けて何らかの努力をしているとの報告がされています。

この時代にこの日本で幼子を育てなくてはならないのも、運命でしょう。
しかし諦観し、ただ黙って堪え忍ぶのではなく、その子のために、そして次世代のために、残せるものは何か。残してはならないものは何かを考えたい。

「諦観」という言葉を辞書で調べてみると、「諦める」という意味だけでなく、本質を見極めるという意味もあるそうです。その場合は「諦視」と書くのが一般的、だそうなのですが、「ていし」とパソコンで打ち込んでも変換してくれません。もはや死語になってしまったのでしょうか。しかし今こそ、本質を見極め、すべきこととしなくてもいいことを峻別することがきわめて大切なのではないでしょうか。

今年の私のスローガンは、「諦観せずに諦視」です。

いずれにしてもこの事態は長期戦覚悟。
疲れないよう気をつけながら、希望を持って、あるいは希望を持つために、みなさんと一緒に地道に歩き続けたいと思います。

『目出度さも ちう位也 おらが春』(一茶)

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